データベースの読み込み時間とパフォーマンスの最適化

データベースの作成: Hero
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データベースの動作や操作性を常に軽快に保つ方法を紹介します 🏃🏼


私たちは常に、Notionでのユーザーエクスペリエンス向上のために尽力しています。改善まで時間を要する場合もありますが、みなさまからのフィードバックにお応えできるよう努めておりますので、ご理解いただければ幸いです。データベースの使用時に動作がやや遅いと感じられる場合、その原因は複数考えられますが、データベースの動作を改善するための方法がいくつかあります。

  • ページの数: データベースに大量のページが含まれている場合、読み込みに時間がかかることがあります。

  • プロパティの数: データベースに表示されているプロパティが多いと、読み込みに時間がかかることがあります。

  • 複雑な並べ替えやフィルタリング: タイトル、テキスト、数式、ロールアップなどのプロパティに基づいて、データベースで並べ替えやフィルタリングを行っている場合、その背景にあるロジックによって読み込みに時間がかかることがあります。

アクセスの多いページにデータベースを作成しすぎないようにする

ワークスペースの規模が大きい場合、アクセスの多いページにダッシュボードなどのインラインデータベースを多く作成しないようにします。同時に閲覧するデータベースが多いほど、表示にかかる負荷も大きくなります。

まずは、各データベースは個別のページに格納するようにします。その後、以下の方法ですべてのデータベースを1つのページに表示します。

  1. データベースをまとめて表示させたいページで /linked と入力し、データベースのリンクドビュー を選択してリンクドデータベースを作成します。

  2. このリンクドデータベースにビューを作成し、対象のソースデータベースを表示するように設定します。リンクドデータベースの各ビューには、異なるソースデータベースからの情報を表示させることができます!

1つのリンクドデータベースを使用しているときのビューは、そのリンクドデータベースにのみ適用され、ソースデータベースの表示には影響を与えません。この設定により、パフォーマンスが改善されるはずです。

複雑な参照チェーンを避ける

数式やロールアップは非常にパワフルですが、それらが複雑であるほど、データベースの動作は重くなる可能性があります。たとえば、ロールアップに依存する数式が複数あり、それらの数式に依存する別の数式があったとき、その数式の計算には時間がかかることがあります。

数式とロールアップに適用するフィルタリングや並べ替えの数を最小限にする

数式ロールアップのプロパティにフィルタリングや並べ替えを適用したデータベースは、読み込みに少々時間がかかることがあります。

シンプルなプロパティで絞り込む

セレクト、マルチセレクト、ステータス、数値、日付などのシンプルなプロパティに基づいたフィルターを追加することで、データベースの速度が改善することがあります。これによって処理されるべきページ数が減ることにより、複雑なフィルター条件が設定されている場合でも改善がみられるかもしれません。

不必要なプロパティを非表示にする

データベースビューに重要度の低いプロパティがある場合、それらを非表示にすることで、レスポンスや操作性が改善することがあります。

未使用のページを削除する

不必要なページや重複するページを削除し、データベースをできるだけシンプルかつ最新の状態に保つことをおすすめします。それが難しい場合は、作成日時 のプロパティにフィルターを適用し、古いページを表示対象から除外することで、大規模なデータベースでのパフォーマンスを大幅に改善できることがあります。

すべてのユーザーに最高のデータベースパフォーマンスを確保するために、データベースにサイズ制限を適用します。これらの制限に達すると、データベースへの新しい変更は保存されません。

データベースページレベル

データベース内の各ページについて、そのページのすべてのプロパティからのすべてのデータは、合計サイズが2.5MBに制限されます。

この制限は以下には影響しません。

  • ファイルとメディアのプロパティ。アップロードされたファイルの実際のサイズは、制限にはカウントされません。

  • 数式とロールアップ。

  • データベースページの本文のコンテンツ (プロパティは含まれません)。

  • データベースにあるプロパティの数。たとえば、50 個のプロパティを持つデータベースでも、各プロパティに短い説明やオプションが含まれていれば、制限を下回ることがあります。

備考:双方向リレーションにも制限があります。データベースAとデータベースBが互いに関連しているとします。データベースBでデータベースAの同じページを参照するリレーションを10,000回作成すると、次回データベースBでそのページを参照しようとしても、データベースAには反映されません。

データベースページの上限に達すると、特定のデータベースページの上部にバナーが表示され、通知されます。この制限を下回るようにするには、次のことを行います。

  • プロパティのオプションを小さくしたり、短くしたりします。たとえば、複数選択プロパティでは、オプションの数を減らしたり、オプションの名前を短くしたりできます。ユーザープロパティでは、特定のページで参照されているユーザーを削除できます。

  • 不要なプロパティを削除します。これにより、それらのプロパティ内のデータも削除されます。

データベースレベル

また、データベースで使用されるすべてのプロパティの合計サイズには1.5MBの制限があります。この制限は、データベースの全体的な構造に適用されます。たとえば、データベースにあるプロパティの数や、各データベースプロパティ (選択プロパティや複数選択プロパティなど) に含まれるオプションの数などです。

データベースに新しいプロパティを追加したり、新しいプロパティオプション (追加の選択プロパティオプションなど) を追加したりすると、この制限に達する可能性があります。

この制限を下回るようにするには、次のことを行います。

  • 不要なプロパティを削除します。

  • 選択および複数選択のプロパティから不要なプロパティオプションを削除します。

  • プロパティオプションの文字数を短縮します(たとえば、完了オプションをに変更します)。

  • 数式プロパティで使用している数式の長さを短くします。

プロパティを削除する

プロパティを削除して、制限に達しないようにスペースを確保する場合は、いつでも削除したプロパティとそのデータを復元できます。手順は次のとおりです。

  1. データベースの上部にあるスライダーアイコンをクリックします。

  2. プロパティを編集削除されたプロパティを選択します。

  3. 復元したいプロパティの横にある↩️を選択します。

ゴミ箱には 最大 1.5MBの削除済みプロパティを保持できます。この上限に達すると、一部のプロパティを 完全に削除する必要があります。手順は次のとおりです。

  1. データベースの上部にあるスライダーアイコンをクリックします。

  2. プロパティを編集削除されたプロパティを選択します。

  3. 完全に削除したいプロパティの横にある🗑️を選択します。メニューの下部にあるすべてを完全に削除を選択することもできます。

プロパティとそのデータが完全に削除されると、それらを復元することはできません。


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